ペア相談と学生の主体性を取り入れた大学でのピア・サポート活動 : 名古屋大学における実践を通して
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概要
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Based on the peer support activity at Nagoya University, this study 1) reviewed the advantage and issues of the two practical methods, in which two peer supporters in pairs give counsel ("consultancy in pairs") and students take initiative in running the peer support system ("students' initiative taking"), and 2) clarified the psychological development of those peer supporters through their activities based on those practical methods. From the free descriptive survey on peer supporters and the analysis of mailing lists, the following results were revealed. The "consultancy in pairs" technique was found effective as peer support consulting technique when conflict between pairs was solved appropriately. As the advantage and issues of this technique were related with perspective taking in adolescence, this technique contributed to psychological development of peer supporters. Students' initiative taking was found to have two values, as motivation enhancer to maintain activities and contribution to psychological development. Additionally, those values increased through the use of peer advisors. The results indicate those two practical methods are effective and contribute to psychological development of peer supporters.
- 日本青年心理学会の論文
- 2007-02-28
著者
-
小倉 正義
名古屋大学発達心理精神科学教育研究センター
-
杉村 和美
名古屋大学
-
山田 奈保子
名古屋大学大学院教育発達科学研究科
-
松岡 弥玲
名古屋大学 発達心理精神科学教育研究センター
-
加藤 大樹
名古屋大学大学院教育発達科学研究科
-
杉村 和美
追手門学院大学人間学部
-
山田 奈保子
名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程 (前期課程)
-
加藤 大樹
金城学院大学人間科学部
-
松岡 弥玲
名古屋大学
-
山田 奈保子
名古屋大学大学大学院教育発達科学研究科
-
小倉 正義
名古屋大学大学院教育発達科学研究科
-
加藤 大樹
名古屋大学大学院情報科学研究科
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