コンジョイント分析によるオフショア・ソフトウェア開発のリスク要因(情報システム開発,<特集>産学連携論文)
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概要
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ソフトウェアの開発量が増加し,コスト削減が求められる中,海外企業に開発委託するケースが増大している.多くのプロジェクト・マネージャがこのオフショア開発を経験しているにもかかわらず,個人が得た経験は暗黙知として残ったままである.本研究では,産業界の175人の技術者が持つ海外開発委託のリスクに関する暗黙知を表出化すると七もに,新たなプロジェクトを海外開発委託するときに適否を事前評価できるようにコンジョイント分析を行った.個々のオフショア開発プロジェクトを4属性からなるソフトウェア特性,5属性からなる委託先特性,5属性からなるプロジェクト特性で表現し,それらの属性の組合せで表現される仮想的な26件のプロジェクトに関する評価から,次の知見を得た:(1)ソフトウェア特性について要求定義の変更の有無を重視している,(2)委託先特性についてコミュニケーション能力を重視している,(3)プロジェクト特性としてコスト削減効果を最も求めている.本論では,ソフトウェア種別による差異,発注先の国による差異,回答者の経歴による差異などについて得られた知見についても述べている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-02-15
著者
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辻 洋
大阪府立大学
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吉田 健一
筑波大学大学院ビジネス科学研究科
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辻 洋
大阪府立大学 工学研究科
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櫻井 彰人
慶応義塾大学 理工学部 管理工学科
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ティワナ アムリット
アイオワ州立大学ビジネススクール
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ブッシュ アッシュレー
フロリダ州立大学ビジネススクール
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辻 洋
大阪府立大学工学研究科:経営情報システム研究所
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