複数システムの制御を可能とする自然語インタフェース
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概要
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自然語インタフェース(IF)においては,従来の単一のシステム向けから複数のシステムを連携操作指示できることが求められている.本論文では,このニーズに応えることを目的に,個々のシステムごとに定義された知識をインクリメンタルに結合するだけで複数のシステムの連携操作が可能となる自然語IF構築ツール方式を提案し,評価している.すなわち,(A)先に提案した操作指示の連鎖表現形式において談話世界の状況推移を明示化し,操作指示概念と操作対象概念と条件概念とを連鎖結合した複合機能連鎖構造,(B)連携操作の手順が表現可能なデータ構造「足跡」を用いて,操作指示実行時に動的に生成・消滅する知識を仮定する意味解析方式,(C)操作指示実行結果に基づいて,後方の非決定的要素を動的に変更・確定するコマンド生成方式とを提案している.そして,この提案方式に基づいて,自然語IF構築ツールを実現し,VTRを含む複数システムの制御を可能とする自然語IFに適用している.この結果,(i)複合機能連鎖構造は,対象領域における知識を統一的に表現し,その組合せ構造によって連携操作指示の意味が表現できること,(ii)個々のシステムに固有な知識を定義するだけで,複数システムを連携操作するコマンド列が生成できること,(iii)ユーザによって意識されないがゆえに省略された連携操作指示手順を補填できることを確認している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-01-15
著者
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辻 洋
大阪府立大学
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辻 洋
(株)日立製作所システム開発研究所
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辻 洋
(株)日立製作所
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難波 康晴
(株)日立製作所
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絹川 博之
(株)日立製作所システム開発研究所
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難波 康晴
日立 システム開研
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絹川 博之
東京電機大学未来科学部 情報メディア学科
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絹川 博之
(株)日立製作所システム開発研究所関西システムラボラトリ
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絹川 博之
(株)日立製作所 システム開発研究所
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