遅い夏季剪定と寒冷紗による遮光がモモの枝の再生、花芽分化、開花時期に及ぼす効果

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概要

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野生モモ台木に接ぎ木したポット植えの1年生'日川白鳳'を用いて、遅い時期の夏季剪定と寒冷紗による遮光が、枝の再生、花芽分化、翌年の開花に及ぼす効果を調査した。9月1日に夏季剪定を行い、遮光区は樹を白と黒の寒冷紗の下においた。枝の再生は遮光をしない夏季剪定のみの区で、最も多かったが、再生した枝の生長は夏季剪定+黒色寒冷紗区で最大であった。葉のクロロフイル含量(SPAD値)も夏季剪定+黒色寒冷紗区で最も大きかった。花芽形成率は夏季剪定をしない区に比べて、夏季剪定をした区で低かった。また、遮光程度が大きくなるにつれて、花芽形成は抑制される傾向が見られた。再生した枝には花芽形成は見られなかった。落葉速度は夏季剪定をしない区で早かった。遮光は翌年の開花時期を遅らせる傾向があった。

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