宮内イヨの果実生長、果実品質、開花に及ぼす短期間の湛水の効果

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概要

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短期間(2000年7月末から1ヶ月)の湛水処理が宮内イヨ樹の果実生長、果実品質、開花に及ぼす効果を2000年7月から2002年5月にわたって調査した。湛水処理によって当年の果実生長が抑制された。湛水処理によって収穫果の大きさ、重量は小さくなり、果汁の糖度はやや低くなった。湛水処理によって翌春の花数が多くなったが、着果率は対照区が湛水区の2倍であった。前年の湛水処理は2年目の果実生長をも抑制し、収穫果実の大きさ、重量は小さく、糖度は低く、酸度は高かった。収穫果の果汁の糖組成は両年とも、果糖、ブドウ糖、しょ糖いずれも湛水区の果汁で低い傾向が見られた。さらに、3年目の春には対照区は前年と同程度の花数、着果率が見られたものの、湛水区では全く花が着かなかった。これらの結果は生育期間のわずかな期間の湛水でも宮内イヨの果実生長や果実品質、開花に長期間にわたって影響が生じることを示していると思われる。
愛媛大学の論文

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