馬のレプトスピラ人工感染に関する研究 : 特にSCHUFFNER-MOCHTAR反応を中心として
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概要
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1)著者は馬において, 人工「レ」感染症を作り, 同時に自然月盲馬を対照として, 両者の比較観察を行った.2)脈管内接種では, 顕著な「レ」特異症状はみとめられなかったが, S.M.力価のみは著明な上昇をみとめた.特に, 繰り返し数次接種では, S.M.力価の状況は月盲馬のそれと非常に類似した様相を示した.又血液所見にも同様な所見がみられた.3)眼内接種では, 特異な全身症状はみとめられなかったが, 眼症状には一過性の月盲発作様症状と極めて類似した変化がみられた.又眼房水力価の一時的上昇をみとめ, 血清S.M.力価の動揺も大であった.4)前項の病理解剖所見では, 接種数日後のものの変化は少なかったが, 接種1ケ月〜3ケ月後の稍陳旧のものでは, 虹彩の淋巴球集簇, 虹彩毛様体炎等月盲様の変状が明らかにみとめられた.5)本実験馬中1例よりは剖検時「レ」虫体を検出し得た.
- 鹿児島大学の論文
- 1966-12-26
著者
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