犬のレプトスピラ人工感染に関する研究 : 特にSCHUFFNER-MOCHTAR反応を中心として
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概要
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1)著者は犬において, 「レ」人工感染症を作り, そのS.M.力価の変動, 臨床所見, 病理解剖所見についてみた.2)S.M.力価の変動については, 接種3日後より力価の上昇をみとめ, 7日〜15日で最高力価に達し, 爾後漸次下降し, 3〜4ケ月で300以下となる.以下特別な影響のない限り漸次減少して, 消失して行くものである.3)臨床所見としては, 「レ」株別の症状差はそれ程明らかでなく, 全般に, 接種後軽度体温の変化と全身症状の沈衰, 肝, 腎機能障碍に基づく生活機能低下が著しかった.血液所見では, 急性期に好中球の増多, 慢性になるにつれ, 淋巴球の増多, 赤血球減少, ヘマトクリット値低下がみとめられた.4)病理解剖所見としては, 急性初期のものは変状が少ないが, 数次感染の慢性経過犬は肝, 腎等の変状が著しい.
- 鹿児島大学の論文
- 1966-12-26
著者
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