南九州地区における犬レプトスピラ症に関する研究 : とくに血清反応を中心として
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概要
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最近, 犬レプトスピラ症の増加に鑑み, 著者らは1975年2月から1979年2月まで, 5年間にわたり, 一般野犬249頭, 鹿大家畜病院外来犬297頭計546頭について, 血清S-M反応を実施し, それに基づいて犬「レ」症の分布, 臨床症状, 臨床検査所見について検討を行った.1)南九州地区における一野犬群における「レ」症浸淫率は25.3%で, 血清型としては, 秋疫B, ワイル, カニコラが主体であった.2)犬「レ」症の臨床症状および臨床検査所見から, 著者らはa)肝障害を主とするもの, b)腎機能障害を主とするもの, およびc)混合型時に脳膜, 肺障害を合併するものの三型に分けるのを適切と考える.3)「レ」症の発生について, 年齢, 季節には若干の関係があるようであった.犬「レ」症の発生と人「レ」症の発生には密接な関連性の存在を推測し得る.
- 鹿児島大学の論文
- 1982-03-19
著者
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