家畜の耐暑性に関する研究(第15報) : ホルスタイン種の血清及び牛乳カルシウム量の季節的変動

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概要

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乳牛におけるカルシウム代謝の季節的変動を明らかにするために, 1年を通じ10頭のホルスタイン種成牝牛の血清ならびに牛乳カルシウム量について研究し, 次の結果を得た.1)血清並に牛乳カルシウム量は, 夏に最も低く, その他の季節では殆んど一定である.2)血清並に牛乳カルシウムにつき, 季節及び個体差をしらべるために分散分析を行つた.個体差は, 牛乳カルシウムでは5%の危険率で有意であつたが, 血清カルシウムでは有意ではなかつた.季節的変化は, 血清ならびに牛乳カルシウムのいずれでも, 1%の危険率で有意であつた.3)環境温度の4〜23℃の範囲では, 血清並に牛乳カルシウムは殆んど変化しないが, 24℃またはそれ以上の気温になると有意に減少する.
鹿児島大学の論文

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