家兎の大腸内消化に関する研究
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概要
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1)家兎大腸で水分の吸収が最も著しいのは近側結腸である。この事実は近側結腸の運動との関連において考慮すべきであろう。2)盲腸底と盲腸尖との内容の各組成分間には, 有意の差が認められない。この盲腸内容の均一性は, 強力で伝播速度の速い盲腸運動によるものであろう。3)粗蛋白質は廻腸で著しく吸収され, 大腸でも肛門側に向うに従い急激に減少する。4)一般に認められている様に, 粗繊維は盲腸において最も低く, 肛門側に移行するに従つて増加する。この粗繊維の変動は, 窒素化合物との関連において考察すべきであろう。5)灰分は殆んど変動しない。
- 鹿児島大学の論文
- 1953-12-25
著者
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