M市在住の幼児・学童をもつ両親における身体的虐待の傾向 : 日本語版「児童虐待リスク調査票(CAPI)」試用の結果より
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概要
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本研究では児童虐待傾向のある両親がどのくらいの割合で存在するのかを調べる目的で,幼児・学童をもつ一般の両親(以下,一般の両親)を対象に日本語版「児童虐待潜在リスク調査票(JCAPI, the Japanese Version of the Child Abuse Potential Inventory)」を用いて調査した。CAPIはMilnerによって開発された児童虐待の潜在的リスクを測定する調査票で,米国ではその信頼性と妥当性が確立され,広く使用されている。その結果,26名中6名(23.1%)が虐待リスク基準値を超えていた。虐待リスク度総得点の平均値は111.5(±75.6)点であり,Milnerが示している一般の両親の基準値,91.0(±75.0)点,より有意に高かった。また,本研究結果をMilnerの研究結果と比較検討したところ,虐待因子別得点において本研究では「不幸せ感」,「家庭内の問題」因子の得点が,Milner氏の結果より有意に高かった。
- 群馬大学の論文
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