人間の思考を模倣した利己的先読み : 将棋の駒の取り合い問題に関する考察
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概要
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コンピュータ将棋は,序盤・中盤が弱く,終盤(特に詰め将棋)が強いという歪な形で進歩している.これは,コンピュータ将棋が人間とは違う探索重視の思考をしているからであると言える.人間の将棋の熟達者は,コンピュータのような膨大な探索を行うのではなく,狭く深い人間特有の先読みを行っている.その結果,コンピュータ将棋と人間の対戦では,人間は人間との対戦とは違うという印象を受けるばかりか,対戦しても面白みに欠け,対戦していても人間との対戦に活かせない面がある.本研究では,将棋の熟達者が行っている先読みの仕方をコンピュータ将棋システムに組み込む一手法を提案し,構築した.また,そのシステムの動作から,人間の思考について考察を行った.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-06-30
著者
-
伊藤 毅志
電気通信大学情報理工学研究科
-
蛭田 雄一
東京農工大学工学府情報工学専攻
-
蛭田 雄一
東京農工大学大学院 工学府 情報工学専攻
-
蛭田 雄一
東京農工大学大学院工学府情報工学専攻
-
伊藤 毅志
電気通信大学
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