東アジアの通貨金融統合 : 理論的考察
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概要
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東アジアでは最近自由貿易協定(FTA)を中心とした経済連携協定(EPA)締結進展に呼応して通貨金融統合の議論が活発化しているが,とりわけ東アジア諸国の外国為替相場政策に関するあり方が問われている。今中心国・基軸通貨国の通貨に周縁国が自国通貨をペッグさせるような非対称的国際通貨構造を前提とした時,互いに経済厚生の最大化を図る最適マネー・サプライ政策はナッシュ均衡となることが論証される。更に両国による交渉の結果,政策協調に関して拘束力のある合意・取り決めが双方で実現できたとするならば,外生的ショックが経済に加わった際,為替レートを不安定化させ通貨調整に追い込まれるような事態はある程度回避できることも併せて示される。
- 2005-12-20
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