外国為替相場制度 (3) : 経済厚生
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概要
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近年「国際金融アーキテクチャー」構築に関する議論のなかで, 外国為替相場制度の制度選択問題が再び重要視され始めている。そこで本稿では, 経済厚生的評価基準を明示的に取り入れた理論モデルによって為替相場制度選択の規範的分析 (normative approach) を試みた。その結果, ある社会的厚生関数を最大化するという意味で変動相場制が望ましいか固定相場制が望ましいかという制度選択問題は, (1) 企業の輸出価格設定が自国通貨建て (PCP型) か相手国市場ごとの通貨建て (PTM型) か, (2) 家計が将来予想されるリスクに対して危険回避的か否か, (3) 自国マクロ経済が小国経済か大国経済か, などに依存することが分かった。
- 2005-03-31
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