東アジアにおける国際金融の新たな枠組みについて(経済・金融領域)
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概要
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東アジアは長い間安定した成長を遂げたが, 1990年代後半に至り国際通貨危機に見舞われ, マクロ経済は破壊的なダメージを受けた。大量の米ドル建短期資本が自国通貨建中長期投資資金として地場銀行経由で貸し出されたことに起因する。このことが, "通貨" と "満期" のダブル・ミスマッチを惹き起こし, "国際通貨危機" と "バランス・シート危機" という「双子の危機」を発生させた。それ故, こうした危機の教訓から導かれる東アジア新興地域の新たな国際金融アーキテクチャーとしては, (1) 外国為替相場制度問題, (2) 短期資本流出入規制と中長期資本市場の育成, (3) セーフティ・ネット構築問題, などを考慮した制度的枠組み作りが焦眉の急となってくるであろう。
- 愛知学院大学の論文
- 2004-09-30
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