キャベツの定植前リン酸苗施用によるリン酸施用量の80%削減と土壌の化学性の変化

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概要

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リン酸施用量の削減に有効な「定植前リン酸苗施用法」により,キャベツ栽培において,どの程度までリン酸減肥が可能か,また,本施肥法の繰り返しが,収量,無機養分吸収および土壌の化学性に及ぼす影響について,淡色黒ボク土畑で調査,検討し,以下の結果を得た。1)キャベツ苗に慣行施肥量の20%相当量のリンを定植前にリン酸カリウム水溶液で施用することにより,圃場にリン酸施肥を行わなくても,慣行施肥と同程度の収量が得られ,リンの利用効率は慣行施肥の14.8%から43.0%にまで向上した。2)定植前リン酸苗施用により,定植直後のリン吸収だけでなく,マグネシウムなどの無機養分の吸収,地上部への移行も促進され,初期生育が促進された。3)本施肥法を同一圃場において3回繰り返しても,収量は低下せず,土壌へのリンの蓄積を軽減した。
2005-02-05

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