ミディアムエージェント機能を生かした救急カートのデザイン
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
救急カートは、緊急の状況において救急患者が外部から病院の救急救命室に搬送された時点から使われる医療補助機器であり、救急蘇生のため最短時間に最短距離の動線で正確な医療処置が行えるように充分な機能、目的に合った収納空間のデザインが必要である。本救急カートデザインは、「ミディアムエージェント機能」という新たなデザインプロセス(後述)の試みにより筑波大学附属病院の救急救命室を主なフィールドとし「(財)日立地区産業支援センター)」の制作協力により2003年3月から1年間行われた(図1)。デザインの過程においては、医療現場の特殊性を理解し、既存救急カートの使用上の問題点やヒューマンエラーを解決した。そして、救急救命室(ICU)で従来品とのシミュレーション比較を行い、質の高い試作を制作した。特に、医療専門分野の特殊的な専門知識を学ぶ機会であった。これからのデザイン行為は結果物として見るのではなく最後の結果を導くための過程(Process)として捉えるものである。
- 日本デザイン学会の論文
- 2006-03-30
著者
関連論文
- はじめに
- G13 陶磁器デザインにおける「スタジオプロダクト」の可能性(デザイン計画、インタフェース、デザインマネージメント、デザイン教育、その他,「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- P07 病院におけるノーマライゼーションの研究 : 筑波大学附属病院内スツールデザインを通して(心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- アートセラピーの現状とデザインセラピーの可能性(口頭による研究発表概要)
- P18 コミュニティバスのユニバーサルデザイン : つくば市の「つくバス」(ポスターセッション方式による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- E07 微動運動を研究するための実験デバイスの開発と評価(感性工学、材料計画,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- C21 無意識的行動(Unconscious Gesture)の体系化(工業デザイン,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- D04 人形操演を使用したコミュニケーションに関する研究(感性工学, 平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- D03 トランスパーソナル心理学的見地からみた熊野古道の構成要素(感性工学, 平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- エコゾフィを高める文化発見型まちづくり
- 賑わい現象の人間行動に関する研究
- 介護老人保険施設内の家具配置マニュアル手法研究 : 施設内「アレーテルつくば」の個人用コンソールの使用実態の調査
- 下肢障害者が運動を実感できる装置に関する基礎研究 : 剰余的行動の動因と運動特性について
- コンカーレントワーク手法による地域イメージ調査
- U-シティ守谷の街路設計とユニバーサルデザイン(ポスターセッション方式による研究発表概要)
- 地域イメージ形成のためのワークショップの企画と運営(ポスターセッション方式による研究発表概要)
- 運動支援機器のためのハンズフリーコントローラーの設計 : 下肢障害者の運動実感に関する研究(口頭による研究発表概要)
- 雑貨性の研究 : 雑貨性のイメージ形成に関する考察(口頭による研究発表概要)
- 雑貨性の研究(1) : 玩具環境が与える影響について
- 異文化間におけるノンバーバルコミュニケーションの研究
- 動作解析とプロトコル抽出による運動実感の測定 : 下肢障害者の運動実感に関する研究 その(2)
- マルチプルアクション型車椅子の試作と実験計画 : 下肢障害者の運動実感に関する研究 その(1)
- SOMを用いた直感的に分かりやすいマッピング手法
- 成長概念によるエコロジカル形態構成の研究 : 筑波大学宿舎の事例を通して
- P31 筑波大学附属病院におけるアートデザインによる医療支援活動(「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- P30 高齢社会における移動を支援するモビリティに関する研究 : イギリスでのショップモビリティの現地調査を通じて(心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 福祉機器のデザイン デザインの未来を拓く福祉機器
- E12 園芸活動のビジネス化展開 : MAFプロセスによるプロジェクトの事例(デザイン方法論、デザインマネージメント, 第54回研究発表大会)
- プロジェクト・ピュア茨城 : 純県産酒のデザインプロモーション
- E08 "願い事プロジェクト"によるQOL評価尺度の研究(デザイン方法論, 平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- 水戸・下市商店街におけるタウンモビリティ導入のための基礎調査
- 水戸・下市商店街におけるタウンモビリティ計画
- はじめに
- はじめに
- 4ch-人スケールのムーバ
- E18 農産物大規模流通システムとパッケージの特徴についての研究 : 大田市場での現地調査を通じて(デザインシステム、デザイン論、工業デザイン, 第54回研究発表大会)
- P47 マインズ・オン型展示の効果に関する研究 : 光州デザインビエンナーレにおけるパクヨンソク氏の展示計画を通して(ポスターセッション方式による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- P22 ミディアムエージェント機能を活かした出前プランターサービスのデザインに関する研究(ポスターセッション方式による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- カーデザインの審査と評価
- ミディアムエージェント機能を生かした救急カートのデザイン
- EVムーバー「ペルメ」 : 茨城県産学官共同研究の運営と成果(年間作品賞)
- E11 近代社会における門前町のあり方について(デザイン方法論, 平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- C21 韓・日本人が感じるデジタルとアナログ製品のイメージの相違に関する考察(デザインシステム, 平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- モビリティー機器を用いたスポーツの可能性 : 下肢障害者スポーツ特有の魅力
- Lifestyle in Japan and their effect on product design
- まちづくりのための感性的調査手法の研究 : 水戸本町商店街の事例を通して
- EVムーバ「ペルメ」 : 茨城県地域産学官共同研究事業の運営と成果
- 次世代EVルシオールのカラーデザイン
- 企業とのコラボレーションを採り入れた演習授業計画
- しりとりプロトコル法によるイメージ空間の把握について : 「製品に対する感性イメージワードの概念」に関する研究の一環として
- 形態認識における視覚と触覚の働きについて
- 製品デザインのおもちゃ的表現についての考察
- 地域の町づくり振興のための印象調査
- 筑波大学における委託研究と共同研究(3.委託研究と共同研究の実態,大学と産・官・地域のコラボレーション)
- 緊急時の救命機器 : "NE ME QUITTEPAS"のデザイン(生活環境のデザインと安全性)
- 特集「地域デザインを考える」
- 地域再生デザインの実践(第2章秋季企画大会「地域再生デザインの実践」,地域デザインを考える)
- パネルディスカッションの主旨とパネリスト紹介
- デザインに対するヒトの初期評価についての研究(2) : クルマの初期反響調査結果の分析(エクステリア・デザイン)(口頭による研究発表,第39回研究発表大会)
- 「使い手はデザインのフォルムから何を感じるか」についての研究 : クルマの外形デザインに対する初期反響調査についての分析(口頭による研究発表,第38回研究発表大会)