韻律情報を用いた話し言葉音声認識におけるフィラー検出の改良

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概要

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本稿では、話し言葉特有の現象である言い淀み(フィラー)を、より高精度に検出する方法を提案する。韻律を音声認識に利用する従来の研究では、大量のデータが得やすい朗読調音声を対象としてきた。しかし話し言葉は、データの用意が困難な上、休止や言い直しなど不規則な現象も頻繁に発生し、認識率が低い。これらの現象は韻律的に通常の発話部分とは異なる特徴を持つ。特にフィラーは比較的安定した韻律的特徴を有する。そこで我々は話し言葉音声認識への韻律利用の試みの一例として、フィラーに着目し、既存の大語彙連続音声認識システム(Julius)に、韻律的に判断したフィラーらしさを算出するモジュールを実装し、認識実験を行った。その結果、フィラー検出の向上を実現した。
一般社団法人情報処理学会の論文
2006-02-03

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