中国語方言の構造分析とその発音評価に向けた実験的検討(発音評価,認識,理解,対話,一般)

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概要

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中国語方言は、地理的社会的言語的要因により非常に複雑な状況にある。中国には数百種類もの方言、下位方言、更なる下位方言があり、方言話者が標準語を話す場合にはそれらの影響を強く受ける。通常、音声の音響的特徴はスペクトルによって表されるが、これには方言的特徴の他に、性差、年齢差、個人差などの非言語的特徴も含まれているため、中国語方言話者に対するの自動発音評価は容易ではない。本研究では、音声の構造的表象を用いて非言語的情報を効果的に除去した後になまりのある発音を評価する手法に関する実験的検討を行なう。この手法では、まず漢字音セットに対する方言の録音を行った後、話者ごとに発音構造を構築する。そして他の話者との構造間距離を比較することで、発音を評価する。本稿では同じ漢字の方言発音と標準語の発音を比べることで、発音の類似度を算出し、それが性別に対して高い頑健性をもつことを示した。
2009-07-10

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