わが国の福祉サービス評価の歩みと現状

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概要

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本研究の目的は、福祉サービス評価の歩みを概観した上で、現状のサービス評価の実態を紹介し、今後の福祉サービス評価の方向性について考察することである。わが国の福祉サービス評価に関する動きは1989年から見られたが、社会福祉実践現場では未だ評価は定着していない。一方、研究領域においても、評価の枠組みや方法に関する研究は極めて少ない。1997年の介護保険法の成立及び2000年の社会福祉法の改正により、事業者の自己評価の努力義務規定が明記された。また、厚生労働省の第三者評価事業も推進されており、福祉サービス評価への期待は益々高まることが予測される。しかし、福祉サービス評価研究の遅れから、現状の評価基準の妥当性や信頼性の検証が行われておらず、評価基準の見直しや評価尺度の開発、研究者が社会福祉実践現場に出向いて行う実証研究等が緊急の課題となっている。
東北文化学園大学の論文
2003-03-31

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