外食消費の要因分析
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概要
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本稿は,外食消費がいかなる要因によって規定されるかを,主として都道府県別のデータを利用することによって計量的に明らかにし,同時にその分析方法の枠組みを提示し実証した.外食消費関数を特定化し,OLSによって推定した後,残差を利用して,均一分散性,正規性の有無などOLSの仮定を検定した結果,推定式は51, 61の両年とも統計的にみて有意であることが確認された.ついで,両年における外食消費に関して構造変化があるか否かを検定した結果,変化が認められないことが判明した.そこで,両年に共通する外食消費関数を推定し,この結果を用いて外食消費の変動を要因分解した.その結果,全国的にみた場合,一人当り外食消費は,県民所得,人口集中地区人口率,昼間人口率および10年前の外食消費によってほぼ決定されること,51年から61年にかけての外食消費の主な変動要因は所得であるが,大都市圏においては過去の消費習慣の影響が認められること,等が明らかにされた.なお,本稿の計算は,ほとんど千葉大学総合情報処理センターの計算機システム(HITAC M-680H)を利用して行った.
- 千葉大学の論文
- 1993-03-25
著者
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