キウイフルーツの発育生理に関する研究 : I.果実発育の形態学的観察

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概要

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キウイフルーツ'ヘイワード','アボット','ブルーノ','モンティ'及び'グリーンシル'の果実の発育が,開花期より成熟期に至るまで形態学的に調査された.果実の生長を果重で表わした場合,いずれの品種の果実も明らかに3つの生長周期があり2重S字型曲線を描いた.すなわち,果実が急速に生長する第1期は約60日間,果実の生長が緩慢となる第2期は約30日間,また,果実の生長が再び盛んとなる第3期は約75日間であった.外壁,内壁及び果心組織の細胞分裂停止期は,それぞれ開花後24〜30日,18〜30日及び15〜18日ごろであり,いずれの品種も内部組織ほど早く細胞分裂が停止する傾向にあった.細胞分裂停止期の各組織の細胞層数は,外壁で49〜62,内壁で29〜39,果心で27〜53であった.また,外壁組織の細胞の肥大は,細胞分裂の停止直後から急速に起こり,第1期の終わるころまで続いた.その後の肥大は成熟期に至るまで緩慢であった.
千葉大学の論文

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