日本ナシの蕾受粉による不和合性打破と内生ジベレリン様物質

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
1.開葯前6〜3日の蕾を自家受粉することにより収穫までに至る果実が得られた.2.蕾受粉後の雌ずい内におけるジベレリン様物質の活性は試験を行なった16日間を通じて和合,不和合,無受粉区の順に高かった.しかし,受粉後4日めの雌ずいでは和合のものよりむしろ不和合のものの方が高い傾向が見られた.これらのジベレリン活性はペーパークロマトグラムのRf値からGA_3と推定された.3.外生ジベレリンGA_3およびGA_<4+7>の花粉管生長に対する促進的効果は明確に観察できなかった.4.以上の結果より,日本ナシの蕾受粉による着果には,受粉によって雌ずい内に誘起される内生ジベレリンが関与した単為結果的な着果が含まれるものと推察された.
千葉大学の論文
1984-12-25

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク