カキノキカキカイガラムシの淡路島中北部における分布およびヤマモモ被害状況
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概要
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1 野村ら(1979)は先にカキノキカキカイガラムシが淡路島中南部を含めて,大阪湾を囲む広い地域に分布していることを報告したが,淡路島中北部に関する資料は欠けていた.そこで今回は同島中北部の内陸部と海岸部について追加調査を行った.その結果,中部海岸部と北部において本種の発生密度およびヤマモモ樹における被害が顕著なことが明らかになり,前報で述べた本種の侵入・分布に関する推定事項を裏付けるような知見が得られた.2 本種の生活史,発育についても前報で簡単に触れただけで不明の点が多かったので,本稿では野外採集した各幼虫および成虫についての体長測定結果を報告した.3 成虫を対象に薬剤散布による防除について予備的試験を行ったところ,効果が認められ,特にメチダチオン乳剤の効果が高かった.
- 千葉大学の論文
- 1980-03-28
著者
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野村 健一
環境生物学研究室
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野村 健一
Laboratory Of Environmental Biology Faculty Of Horticulture Chiba University
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本山 直樹
環境生物学研究室
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