粒状浸透殺虫剤のネダニに対する効果 : 浸透殺虫剤に関する研究XIII
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概要
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浸透殺虫剤ジメトエート・エストックス・ダイシストンの各5%粒状剤の土壌施用は,ネダニ防除に効果が高く,ネギや花卉球根への利用性が少くないと考えられる.1 ネギに対しては,定植直前に定植溝へ上記各剤を1株当り0.3gの割で施用するとよい.特にダイシストンは効果が高いようである.2 定植後の追施もかなり有効であるが,前記方法よりは劣る.3 その作用機作は,浸透殺虫剤的に働く(植物に吸収された薬剤が食毒効果をもたらす)ことが最も大きく,燻蒸剤的または接触剤的な効果は微弱と認められる.4 薬害の懸念はなく,また収穫時の残留毒も問題はなく,食用に供して危険はない.5 花卉球根に対しても効果が認められたが,チューリップでは1球2g見当を施用する必要がある.ただし球根の場合は,経済性・薬害などでなお問題が残されている.
- 1963-12-31
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