心電図誘導について
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概要
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生命保険診査時の心電図検査に適切な検査条件が設定されていない場合がある。そのため足首に電極を装着することが困難であったり、被保険者を臥床させるスペースがないことがある。著者らはこの様な事態に際し心電図検査手技を改良する必要があると考え、誘導法の検討を行うこととした。粘着テープの式の電極を用い、下肢電極(RF, LF)を両足首、躯幹部の各部に装着し比較した。また臥位と座位と体位を変えての検討を行った。心電図波形はフクダ電子心電計ESP-100で記録、FCP-3201で波形、計測数値データの出力を行った。その結果躯幹部の基準装着点で得られた心電図波形は、足首のものとほぼ同一であった。また両者間の相関係数は電気軸(QRS波)γ=0.91、胸部誘導電位差γ=0.96と高い相関関係が認められた。また座位の心電図においても胸部誘導の電位差が若干低下する傾向はあるものの、同様に高い相関関係が認められた。
- 日本保険医学会の論文
- 1991-12-15
著者
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