節酒の肝機能及び脂質代謝に及ぼす影響
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概要
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2週間を2期の,計4週間のランダマイズ・コントロール交叉試験により,節酒の肝機能及び脂質代謝に及ぼす影響について検討した。節酒により,γ-GTP, HDLコレステロールの低下及び,総コレステロールの上昇傾向を認めた。平常の飲酒状態にもどった試験後半になると,HDLコレステロールと総コレステロールは,節酒前の値に近づいた。γ-GTPの再上昇はみられず,節酒期間の低値を持続した。また,GPTは,節酒期間に入ってもほとんど変化せず平常の飲酒状態にもどってから有意に低下した。これらの変化は,完全禁酒グループに,より大きい傾向があった。以上より,節酒効果の発現は次の可能性がある。1) GPT:遅発性2)γ-GTP:即効性で節酒の効果が持続3)総コレステロール:即効性4)HDLコレステロール:即効性(敏感に反応)5)上記2)〜4)の節酒に伴う変化の度合は,節酒の程度に関連6)GOTとTG:一定の傾向なし
- 日本保険医学会の論文
- 1988-01-20
著者
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