5.人間ドック : multiphasic medical health check up(選択方法とその問題点 : 現状と将来展望)
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概要
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人間ドックの検診項目に基づいた選択成績は概して良好であり,診査経費節減の面からみても望ましい選択方法であるといえる。他の選択方法に比べ人間ドックの検診内容の精度は優れており,信頼性が高い反面,内容が詳細にわたるため,ともすると検診内容のわずかな異常を捉えて標準下体としてしまう恐れもあり,通常の社医や嘱託医の診査との査定上の公平性を維持する意味から,どちらかといえば人間ドックの査定は,減点法よりもむしろ,良好な検診項目を高く評価する美点評価に重きを置くのが望ましい。現在,人間ドック扱いの選択基準に関しては,特に確立したものがないため,今後の課題として人間ドック扱いの統計の整備を進め,人間ドック扱いの特殊性を考慮しつつ,将来に向けた査定標準の見直しが必要になると考えられる。また,今後人間ドック扱いの一層の件数の増加が望まれる。
- 日本保険医学会の論文
- 1990-12-15
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