人間ドック受診者10年後の血圧に関する検討
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概要
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住友生命総合健診システムを受診した男性1,553人を対象に初年度と10年目の血圧値の推移を,初年度の血圧値の高低,測定体位,体重の変動との関連で検討した。WHOの基準による正常血圧者でも高値群と低値群を比較すると,正常高値群では10年後に血圧異常を示す危険が有意に高く,境界高血圧群に近いと考えられた。10年間の体重変動と血圧変動の間には有意の相関は見られなかった。初年度正常血圧者で臥位収縮期血圧が坐位収縮期血圧より明らかに高い老では,そうでない者に比べて10年後に血圧異常を来たす者が有意に多かった。測定体位による血圧値の違いは将来の高血圧発症の予測因子である可能性があり,より詳しく検討する必要がある。
- 日本保険医学会の論文
- 1988-01-20
著者
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