年代別にみた肥満度ならびに身体機能の加齢変化とその特徴
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概要
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継続受診者のデータを基に肥満度(体重)ならびに,それに伴う検査値のそれぞれの変動について検討した。その結果,30,40代は経年的に体重増加頻度率が高くなるのに反し50代のそれは殆ど変化せずむしろ体重減少に向うとういこと。また体重増加と共に検査値悪化頻度率が上昇し,検査値改善の徴は殆ど認められなかった。経年的に各年とも体重増加に伴い検査値悪化頻度は上昇するが中でも30代の悪化率が一番高いこと。検査項目では特にトリグルセライド,コレステロール値が顕著であることが判明した。一方体重減少と共にコレステロール値が改善されることも認められた。尚,多変量解析手法によって求めた推定年齢が暦年齢より若く計算された肥満度は-10〜-20%,+10〜+20%群で,一番高く出たのは+21%の太り過ぎ群であった。
- 日本保険医学会の論文
- 1990-12-15
著者
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