多変量解析による診査データの分析(1) : (腹囲と価重に関する重回帰分析)
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概要
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「現在の体重から10kg減量すると腹囲が何cm短縮するだろうか?」あるいは「腹囲を10cm短縮するには,体重を何kg減らせば良いか?」という質問に対する回答を私達は持っていない。これらの問題の解を求めて北海道(1979年)の男性539例,女性115例の体格データを使用して,体重を目的変数とし,身長,胸囲,腹囲を説明変数とする重回帰分析を行なったが,腹囲1cm当たりの体重は男性で551g(95%信頼区間の最小値491g,最大値611g),女性では300g(95%信頼区間の最小値128g,最大値472g)であった。これらの値は(腹囲/胸囲)≦1の例(全年齢)について計算されたものである。男性の年齢層別の腹囲1cm当たりの体重は578g(20代),611g(30代),562g(40代),360g(50代)となり,年齢による差が認められた。更に1969年北海道および1986年東京のデータとの比較により地域的な差,時代の推移による変動を認めた。また,重回帰式による体重モデルの作成,丹治指数と重回帰分析との関係に関する考察を試みた。
- 1988-12-20
著者
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