頸部椎間板障害による Myelopathy の動的因子の検討

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概要

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椎間板障害によるmyelopathyにおける動的因子の意義を定量的に明らかにするため,過去試みられたことのない頸椎前後屈時の矢状面における椎間の動きを計測し,正常群とmyelopathy群で比較検討した。動的因子の検討には,Penningの方法を用い,椎間可動域,頸椎総可動域,椎間分担可動率を求め,静的因子の検討には,有効椎管前後径,運動による椎管狭窄率を用いた。正常小児群では,頸椎運動の主体は上位椎間であり,成人群では下位椎間であった。myelopathy群では,静的圧迫の存在を認めた。また,頸椎全体の動きは正常群に比し有意に小さいにも拘らず,個々の責任病巣椎間では高率に過剰な椎間運動が認められた。このことは,椎間分担可動率の検討において明らかであった。以上の結果より,椎間板障害によるmyelopathyにおいては,静的圧迫の上に,動的因子としての椎間の過剰運動が,強くかかわっていることが明らかとなった。
北里大学の論文
1983-02-28

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