大学生の生活習慣と血液検査に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
目的は,自分自身で生活習慣を確立しつつある青年期の生活(食生活・運動)と血液検査との関連を明らかにすること。対象者は大学3年生,年齢は20・21歳の男女100名。研究方法は,A)3日間の食事調査(記載法),B)アンケート調査,C)富士ドライケム3500を使用した蛋白質・脂質代謝の血清生化学的検査。分析は,血液検査データと(1)主食のとりかた(2)食品群別摂取状況,(3)運動習慣,(4)日常生活活動強度(5)BMIとの有意差をx^2検定で行った。その結果,1)主食を1日3-2回摂っているが65%で,朝食欠食率が40%であった。主食の摂り方と血液検査の異常とに関しては総たんばく質に有意差が認められた。2)食品群別摂取状況では,毎日摂取しているが多い群は,穀類,肉類,油脂類であった。毎日あるいは時々摂取している群は,菓子類(83%),卵類(83%),豆・種類(80%),いも類(74%),魚類(77%)であった。摂取がない群は,緑黄色野菜(38%),乳類(31%),果物,海藻類・きのこ類であった。食品群別の摂取の有無と血液検査では,乳類において中性脂肪に有意差が認められた。3)運動習慣がある42%,日常生活活動強度がII・IIIが45%であった。運動習慣・生活活動強度ともに血液検査との間に,中性脂肪,総たんぱく質に有意差が認められた。4)BMI22以下と血液検査に関しては,全ての項目において有意差が認められた。以上のことから,現在の食生活や運動習慣が血液検査と関連していることが明らかになった。
- 2003-12-25
著者
-
古屋敷 明美
呉大学看護学部
-
長吉 孝子
呉大学看護学部
-
武井 功子
呉大学看護学部
-
津田 右子
呉大学看護学部
-
松井 英俊
呉大学看護学部
-
山下 典子
呉大学看護学部
-
加藤 重子
呉大学看護学部
-
金子 道子
呉大学看護学部
-
山本 正夫
呉大学看護学部
-
古屋敷 明美
呉大学 看護学部
-
長吉 孝子
呉大学看護学部看護学科
-
金子 道子
呉大学看護学部看護学科
-
古屋敷 明美
呉大学看護学部看護学科
関連論文
- 大学生の生活習慣と血液検査に関する研究
- 大学院における創造的教育体制構築のための学習者ニーズ調査
- デューイの反省的思考(reflective thinking)の適用 : 成人看護学臨地実習Iの取り組みに関する報告その1
- 地域住民へのソフト食紹介の検討
- 臨地実習における「学びの構造」から明らかになったペプロウ看護論とロイ適応看護モデルの理論と実践の統合--精神看護学実習終了時学生レポートの質的内容分析を行って (日本適応看護理論研究会 第4回学術集会)
- 日本の近代看護教育草創期の教育観を探る
- 基礎看護学実習IIにラベル技法を用いた学修支援 : ラベル新聞発行・ラベルワークを通して
- 生き生きと学ぶ高齢者たち : 大崎上島「よってみんさい屋」の活動から
- ヘンダーソン看護論とロイ適応看護モデルの併用で事例検討した学び--常在条件から影響を受けた呼吸苦の様相のロイ適応看護モデル的理解 (日本適応看護理論研究会第2回学術集会)
- 後期高齢者と看護学生の味覚とテクスチャーに関する研究 : 水分補給製品「とろみスポリカ」を活用して
- 基礎看護技術演習にかかわった10人への教員への学生評価からの指導評価 : 看護学生の自由記載法による全身清拭技術演習の指導内容評価への質的分析から
- 看護学生の自己効力感を高めるための授業の在り方に関する検討 : 成人看護学概論に学外演習を試みて
- インフォームド・コンセントの歴史的展開から得られた患者-医療従事者関係の検討
- 生演奏が生体とこころに及ぼす影響
- 育児中の母親の家庭内及び職場内における役割機能の変化と対処行動
- 看護基礎教育における実践能力育成の課題 : コミットメント能力と自己評価能力
- 学習者参画型の授業方法(その3) : 継続教育における'参画の場づくり'を目指して
- Scramble Zone 呉大学大学院看護学研究科の新たな試み--看護専門学校教員のための大学院教育
- 看護師の専門職意識の把握 : アンケート用紙を作成して
- 看護師の看護実践能力を明らかにするための観察視点
- 看護基礎教育における看護論教育の現状とこれからの展望
- 交流 基礎看護技術研究における量的研究を導入することの難しさ--適切な湯の温度設定の試案から