看護師の専門職意識の把握 : アンケート用紙を作成して
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概要
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生命や健康,人々の生活の質に深く関与する看護職は,社会から期待されている役割を果たす為にも,生涯を通して学習し,能力を開発していく責務があるといえる。しかし,看護の質を高めるには,個人の専門職として自分が何をすべきか,どうあるべきかといった専門職としての意識が常に必要である。平成14年度の呉大学看護学部の卒業研究「看護学生と看護師に対する意識の相違点」で意識を看護師に対しての考え方と定義づけ,質問項目を作成し,意識調査を看護学生と看護師にたいして行い,専門職意識の比較をした。結果としては,看護学生と看護師の意識にどの項目ともに差異が見られなかった。この原因としては,アンケートの内容が,看護師に対しての考え方を意識として捉えて,構成をされていた為と考えられた。看護の専門職化は必要不可欠なものである。そしてその要因は看護師の意識の中に強く投影をされていると考えられる。今回は,前回のアンケート結果を基に第一段階として,専門職の定義づけと意識を知識として高め行動に繋がっているかを見出す為のアンケートを作成した。このアンケートに妥当性があるかを今後は検証し,専門職意識の構造を明らかにしていく。そして,実際に看護の実践の場においての体系的な理論に裏づけられた知的内容と,技能の追求があるかを知る為には,ベナーの五つの技術習得段階を用いて分析していくことが必要である。
- 広島文化学園大学の論文
- 2003-12-25