パスベース統計的遅延解析における解析パス数と精度に関する考察(組込技術とネットワークに関するワークショップETNET2006)
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概要
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統計的遅延解析(SSTA)は遅延バラツキを確率分布として統計的に扱うことでバラツキを考慮した回路遅延を計算する手法である。従来の静的遅延解析(STA)では最大遅延パスがチップ全体の遅延を決定し、その性能を決めていたが、SSTAでは、遅延分布の統計演算の性質から、最大遅延パス以外のパスもチップ全体の遅延を遅くする効果を持つ。しかし、この効果は、パス遅延分布の平均値が最悪パス分布平均値から離れるにつれ小さくなる。SSTAでは、STAに比べ統計演算を行う分、処理時間がかかる。このため必要最小限のパス解析で精度を保障することが実用的な処理時間を実現するには重要である。本論文ではSSTAにおいて、回路全体の遅延計算を正確に行うための適切な解析パス数を見積る手法を提案する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-03-09
著者
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