イジュ人工林の樹冠直径及び相対幹距に基づく除間伐基準の検討
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概要
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イジュは沖縄県においては重要な造林樹種の一つである。造林地の健全な育成を図るためには、除間伐を促進する必要があるが,そのための施業基準は示されていない。樹冠直径及び相対幹距に基づいて,除間伐の本数管理基準を検討した。胸高直径,樹冠直径,樹高等の相互関係を明らかにし,樹冠閉鎖度と相対幹距に応じた立木本数を推定した。除間伐を試験的に行い,その結果と推定立木本数とを比較して適正本数を検討した。イジュ人工林は、平均胸高直径が10cmに達する前,III齢級に最初の除間伐が必要である。除間伐の基準は,施業によって平均胸高直径8cm,平均樹高9mで,ha当たり立木本数3,000本に調整することにある。これらの結果は,相対幹距15%程度での本数管理が適当であることを示している。
- 琉球大学の論文
- 2003-12-01
著者
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安里 練雄
琉球大学農学部生物生産学科
-
当真 寛子
琉球大学農学部生物生産学科
-
呂 勇
中南林学院森林経理学科
-
安里 修
沖縄県農林水産部みどり推進課
-
安里 練雄
琉球大学農学部
-
呂 勇
中密林学院環境資源学部
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