専門職の職種, 職位別にみたチーム医療の認識に関する研究
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概要
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本研究は, 医療機関における専門職のチーム医療に対する認識について, 職種および職位による違いを明らかにすることにより, チーム医療を推進していく上での問題点や課題を明確にすることを目的として, 平成14年11月から12月に調査票を用いて留め置き法による郵送調査を行った。調査施設はH県内の医療機関で, 一般病床数200床以上の病院29施設と機能評価認定病院17施設の46施設である。調査対象者は医師, 看護師, 理学療法士, 作業療法士, 言語聴覚士である。30病院 (回収率65.2%) から協力が得られ, 回答者数は1261人, 有効回答は1205人であった。「チーム医療に対する考え方」の25項目の平均点については, リハビリテーション専門職は協働意識, アセスメントなどの18項目で他の職種より高く, 医師は, リーダーシップ, 看護職は, チーム医療による仕事の増加の負担感が高くなっていた。「チーム医療に対する考え方」の因子得点は, 因子1「協働意識」, 因子2「必要条件」, 因子6「職種独立性」においてリハビリテーション専門職が有意に高く, 因子3の「自己啓発」は医師が高く, 因子5の「業務負担」は看護職が高くなっていた。「チーム医療に対する考え方」において, 「チーム医療の実践の可能性」はスタッフが管理職より少なく, 管理職では「チーム医療の中でリーダーシップが取れる」が低くなっていた。チーム医療に対する考え方の職種, 職位の違いから, リーダーシップ能力の向上, 業務の負担感の軽減が課題であることが明らかになった。
- 県立広島大学の論文
著者
-
坂梨 薫
横浜市立大学医学部看護学科
-
坂梨 薫
広島県立保健福祉大学
-
坂梨 薫
横浜市立大学
-
坂梨 薫
広島県立保健福祉大学看護学科
-
中村 裕美子
広島県立保健福祉大学看護学科
-
山中 道代
広島県立保健福祉大学看護学科
-
半田 陽子
広島県立保健福祉大学看護学科
-
鷹野 和美
広島県立保健福祉大学看護学科
-
木森 紀美子
済生会日田病院
-
中村 裕美子
広島県立保健福祉大学
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