肝がん患者のセルフケア行動とセルフケア行動に影響する要因
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概要
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肝がん患者のセルフケア行動およびセルフケア行動に影響する要因を明らかにすることを目的に,7名の肝がん患者を対象に面接調査を行い,内容分析を行った。その結果,肝がん患者の5つのセルフケア行動と12のセルフケア行動に影響を与える要因が抽出された。中でも肝がん患者に特徴的であったのは,治癒や症状緩和のために医師を頼る行動が見られたことである。これは体調の指標がとらえにくいため,回復のための自分自身の行動を評価しづらい肝がん患者にとって,自らのセルフケア行動を確立するために必要な行動であると考える。また,患者が家族を大切に思う気持ちがセルフケアに影響する要因としてあげられ,家族から支えられるだけでなく,患者自身が家族に対して思いやるという特徴が見られた。今後増加するであろう肝がん患者のセルフケア行動とセルフケア行動に影響を与える要因を明らかにすることで,肝がん患者の生活指導に貢献できるとともに,肝がん患者のQOLを高めるための援助に示唆を与えることができる。
- 県立広島大学の論文
著者
-
山中 道代
広島県立保健福祉大学看護学科
-
黒田 寿美恵
広島県立保健福祉大学看護学科
-
網島 ひづる
広島県立保健福祉大学看護学科
-
網島 ひづる
広島県立保健福祉大学
-
黒田 寿美恵
県立広島大学 三原学術情報センター
-
黒田 寿美恵
広島県保健福祉大
-
黒田 寿美恵
県立広島大学保健福祉学部看護学科
-
黒田 寿美恵
広島県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
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