終末期がん患者の選択する生き方とその本質
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,終末期がん患者が選択する生き方とその本質を明らかにし,生き方を選択する終末期がん患者に対する看護のあり方を検討することである。病名・病状を知っており症状コントロールの良好な終末期がん患者6名を対象に,参加観察法と面接法によりデータ収集を行い,質的帰納的に分析を行った。分析の結果,得られた終末期がん患者の選択する生き方の本質は,1)生命の維持と病状の安定を求める,2)迫りくる死に身を委ねる,3)自己を重視する,4)自らの力を信じる,5)他者を気遣う,6)心理的安寧を求める,の6つに集約された。生き方を選択する終末期がん患者への看護のあり方として,1)病状を正しく認識できるように助ける,2)死と向き合い人生を回顧する患者に寄り添う,3)生きる希望を支える,4)患者の自分らしさを尊重する,5)患者が必要とする医療を提供することが重要である。
著者
関連論文
- 終末期がんである高齢の親へ真実を知らせることに関する子の思い
- 苦痛軽減のためのカセッテカバー素材の調査研究
- 肝がん患者のセルフケア行動とセルフケア行動に影響する要因
- 看護のFDという視点からの学習支援の必要性 (特集 学生支援で学生を変える--取り組みの必要性と効果)
- 終末期がん患者の選択する生き方とその本質
- がん患者の外来化学療法への主体的取り組みを支える治療開始前の援助に関する看護師の認識
- 外来化学療法を受けている進行がん患者の療養生活上の思いと療養生活の主体的な継続を支援する看護のあり方
- がんの再発・転移を伝えられた患者の治療への前向きな取り組みを支える心理的援助
- 糖尿病性腎症で血液透析導入となった患者の心理状態とセルフケア実施度との関連
- 初めてがんと知った肺がん患者の手術までの心理過程と看護援助
- 終末期患者の希望を支える援助を行う上で生じる倫理的問題とその対応
- 事例展開 (看護過程レクチャー 関節リウマチ患者の看護)
- アセスメントの基本 (看護過程レクチャー 関節リウマチ患者の看護)
- 国内の看護・医療系大学院修士課程の設置形態
- 外照射療法を受けるがん患者のセルフケアに関する文献検討
- 外来で術後化学療法を受ける乳がん患者の夫婦生活と看護の役割
- 糖尿病患者の運動療法に対する自己効力感を高める看護援助 : 認定資格をもつ看護師の実践
- 苦痛軽減のためのカセッテカバー素材の調査研究