平成17年度採用臨床研修医オリエンテーション概要報告

概要

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平成16年度に「新たな臨床研修制度」が始まり,定められた研修目標に沿って,診療科ごとではなく病院が主体となって2年間にわたり管理・指導する新しい体制となった.また,本学においては出身者の減少と出身大学の多様化(ミキシング)が促進され,新採用研修医に対するオリエンテーションの重要性が増した.本年4月に新制度下2回目のオリエンテーションを実施したので概要を報告する.医師71名(附属病院36名,センター病院35名),歯科医師5名が参加した.2病院合同のオリエンテーションは4月7〜13日の5日間,各々病院のオリエンテーションは4月14日からの3または4日間であった.昨年のアンケート結果では,講義形式に比べて実習形式の評価が高かったため,今年度は半分以上の項目で実習または演習を取り入れ,さらに附属病院安全管理委員会の『リスク・マネージメントの観点からみた院内研修医オリエンテーションの提案』を受けて「間違えやすいくすり・危険なくすり」,「基本的手技」実習を追加した.新人医師全員に求められる基本的な技術や知識は,各診療科に配属される前に「系統的な集合教育」として実施すべきと考えられる.オリエンテーションは効率的な教育であるだけではなく,さまざまな大学から集まった新人が交流し,共通した目標をもち,自らの使命を自覚する場として,実施の意義は大きい.今後は研修医だけでなく,様々な部門の新人を集めて教育し,チーム医療を促進するための体制を構築する必要もあると考えられる.
2005-05-31

平成17年度採用臨床研修医オリエンテーション概要報告

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