日本語学習者と日本人日本語教師の授業観の比較 : 個人別態度構造分析法(PAC)による事例研究
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概要
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本研究ではPAC分析法を用いて韓国人学習者と日本人教師の授業観の分析を行った。その結果、以下の3点が示された。(1)日本人日本語教師は事前の日本語教育経験の有無にかかわらず、教師と学生との信頼関係を重視し、学生の学習意欲を引きだそうとする「授業観」を持っている。(2)韓国人学習者に関しては、成績上位群は積極的・自主的に授業に臨み、自律的学習のために教師の援助を求めようとしているのに対して、成績下位群は教師との円満な人間関係を求め、懐疑的・消極的態度で授業に臨み、他力本願の「授業観」がうかがえる。(3)日本語教育現場での経験が比較的豊富な教師は、日本語教育経験を有しない教師に比べて学習者中心主義的な「授業観」を持っている。
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