看護学生の患者・自己・関わり方に対する態度の研究 : 3週間の精神科実習における自己評定の変化
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概要
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本研究の目的は、内藤ら(1991)によって精神科看護実習における有用性が指摘された尺度の、「患者への態度」「自己への態度」「関わり方への態度」という3要素が、実習経過にしたがいどのような関連を伴って変化するのかを検討することであった。精神科看護における学生の技術を向上させるには、この3要素に関していずれも深い理解レベルに到達することが期待される。研究対象者は、3週間の精神科看護の実習をした80人の学生であった。彼女らは、尺度を用いて毎週の自己評定を行った。この自己評定の分析結果によると、1)患者を理解しようとする態度と関わり方を理解しようとする態度は、1週目から相関が高かった。また、2)自己を理解しようとする態度と関わり方を理解しようとする態度は、3週目に高い相関がみられた。しかし3)患者を理解しようとする態度と自己を理解しようとする態度との相関は、3週間を通して低かった。これらの関係が生じた理由とその意味が考察され、さらに精神科看護の教育実践に際して配慮すべき点についての検討がなされた。
- 日本精神保健看護学会の論文
- 1993-06-15
著者
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