全国市区町村の地域歯科保健活動に関する調査研究 : その2 成人・老人歯科保健事業の実施状況

概要

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全国の市区町村を対象とし,今後の地域歯科保健事業を推進していくための効率的な歯科保健サービスの供給システムについて検討することを目的として,成人および老人を対象とした歯科保健事業の実施状況を平成6年秋に調査し,自治体の類型別すなわち保健所政令市・特別区,それ以外の市ならびに町村に区分し,さらに人口規模別に再区分し,あわせて歯科衛生士の配置の有無により解析し検討を加えた。その結果,事業の実施率では,自治体の類型別に差がみられた。成人・老人の両歯科保健事業ともに,政令市・特別区が高い実施率であり,以下その他の市,町村の順であった。また,成人・老人歯科保健事業が連続的に実施されているかを,健康診査と健康教育についてみると,両事業とも,未実施,老人保健事業のみ実施,老人・成人両保健事業実施,成人保健事業のみ実施の順であった。歯科衛生士の配置率については,人口規模の大きい自治体ほど高い傾向がみられ,さらに歯科衛生士の配置されている自治体ほど,成人・老人歯科保健事業の実施率が高い傾向が示された。
有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文
1998-07-30