西日本3大学の歯学生の喫煙行動および喫煙と健康に関する意識調査

概要

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口腔保健従事者による禁煙指導の推進を計るため,喫煙行動および喫煙と健康に関する意識に関して,西日本の3大学で歯学生213名を対象として質問票による調査を行った。調査対象の喫煙率は全体で34%であり,その8割が18歳以後に喫煙を開始したと回答した。喫煙者の70%に禁煙試行の経験があったが,喫煙しない理由は個人的理由に基づくものが多く,社会的理由によるものは少なかった。喫煙は健康に確実に有害であるとの回答は約70%であったが,現喫煙者では約半数であった。喫煙が関連疾患の主原因であると回答した者は多くの疾患で少なかった。将来,禁煙指導や助言を必ずすると回答した者は,「患者が症状を訴えているなどの場合」には70%であったが,「症状も関連疾患もなく,質問もされない場合」には3%と予防の意識は低かった。歯科医師による禁煙指導に関して「喫煙に関する知識は十分である」と回答した者はほとんどなく,また,公衆喫煙対策に関する意見に強く賛成する者も少なかったが,7割は「医療従事者には禁煙希望者へのカウンセリングのための訓練が必要だ」と回答した。これらの態度は各大学間で類似していた。以上のことから,歯学生に対する防煙,禁煙指導教育の必要性が示唆された。
1996-01-30

西日本3大学の歯学生の喫煙行動および喫煙と健康に関する意識調査

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