某大学歯学部同窓会歯科医師のライフスタイルおよび健康習慣についての調査研究

概要

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近年,ライフスタイルおよび健康習慣と□腔疾患との関連性が示されるようになった。本研究では,健康管理を行う側の中心的存在となる歯科医師のライフスタイルおよび健康習慣の現状を把握し,歯科医師の生活習慣病対策の資料とすることを目的として,某大学歯学部同窓会会員を対象に調査を行った。喫煙,飲酒,朝食摂取の有無,睡眠時間,労働時間,運動量,栄養バランス,自覚的ストレス量といった8つの健康習慣に関する事項等についての質問を含む調査票を郵送し,545名(男363名,女182名)から回答を得た。回収率は70.6%(男71.7%,女68.7%)であった。大学臨床系動務の歯科医師を除いて,歯科医師のライフスタイルは70%(男性)から80%(女性)が中庸から良好であり,その分布は,男女ともに高得点の者が多い分布をしていた。健康習慣の各項目については,男性では,栄養バランス,飲酒,自覚ストレス量の良い習慣をもつ者が少なく,運動量および労働時間の良い習慣をもつ者も多くはなかった。女性では,運動量,睡眠時間の良い習慣をもつ者が少なく,栄養バランスおよび自覚ストレス量がこれに統いた。喫煙率は,男性28%,女性2%と少なかった。以上のことから,調査対象の歯科医師集団においては,大学臨床系勤務を除いて健康志向の集団であることが示唆される一方,栄養バランスや運動量などの改善すべき健康習慣の項目が明らかとなった。
1997-07-30

某大学歯学部同窓会歯科医師のライフスタイルおよび健康習慣についての調査研究

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