隆起性および扁平瘢痕におけるアポトーシス関連抗原の発現
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概要
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It is assumed that the regulation of apoptotic phenomena during wound healing may be important in scar establishment and the development of pathological scarring. With antibodies specific for the ICH-1L, 7A6, Bcl-2, Bax and Mcl-1 proteins, we immunohistochemically examined the expression of these apoptotsis-related proteins in 55 cases of human resected scar tissues, including 17 cases of elevated scar and 38 cases of flat scar. All staining results were scored with regard to the approximate percentage of positive cells and relative immunostaining intensity. The staining scores for ICH-1L, which may act in inducing apoptosis, were significantly higher in the cases of elevated scar than in the cases of flat scar(p<0.05, mean : 1.000 and 0.395, respectively). Similarly, the staining scores for 7A6, which strongly reacts with cells undergoing apoptosis, were higher in the cases of elevated scar than in the cases of flat scar(p<0.05, mean : 2.235 and 1.395 respectively). Whereas the anti-apoptotic protein Bcl-2 immunoreactivity was not detected in all cases, the staining scores for Mcl-1, a functional homologue to Bcl-2, were significantly higher in the cases of elevated scar, compared with the cases of flat scar(p<0.05, mean : 0.471 and 0.053 respectively). Furthermore, the number of TUNEL-positive fibroblastic cells was higher in cases of elevated scar than in those of flat scar. These results suggest that the number of fibroblasts undergoing apoptosis increase and the fibroblasts disappear due to apoptosis during the development of elevated scar.
- 日本結合組織学会の論文
- 1998-03-25
著者
-
赤坂 喜清
東邦大学医学部第2病理学教室
-
石川 由起雄
東邦大・医
-
石川 由起雄
東邦大学医学部第二病理学
-
石井 壽晴
東邦大学医学部第二病理学
-
石川 由起雄
東邦大学医学部病理学講座
-
石川 由起雄
東邦大学 医学部腎臓学
-
石川 由紀雄
東邦大・医
-
木口 英子
済生会神奈川県病院病理検査部
-
足羽 紀子
東邦大学医学部病理学第二講座
-
足羽 紀子
東京医科大学八王子医療センター
-
木口 英子
大森赤十字病院病理
-
犬塚 潔
東京医科大学形成外科
-
石川 由紀雄
東邦大学第二病理学教室
-
赤坂 喜清
東邦大学医学部病理学講座
-
赤坂 喜清
東邦大学医学部第2病理学
-
石井 壽晴
東邦大学医学部第二病理学教室
-
石井 壽晴
東邦大学医学部第2病理学教室
-
石井 壽晴
東邦大学第二病理学
-
石川 由紀雄
東邦大 医
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