高齢脳卒中片麻痺患者の特徴とその現状把握 : 対象患者の年度別動向と起居移動動作能力
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概要
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高齢脳卒中片麻痺患者の特徴とその現状把握を目的に調査を行った。対象は, 東京都老人医療センターリハビリテーション病棟でPTを施行した昭和57年4月から昭和62年3月までの過去5年間の脳卒中片麻痺患者515例で, 理学療法終了時の起居移動動作能力とこれに影響を与える諸因子を検討した。また, 昭和62年度の対象患者111例を加え, 過去6年間の年度別対象患者の動向も検討した。その結果, 1) 対象患者の高齢化と重症化, 自宅退院率の低下が認められた。2) 終了時起居移動動作能力と, 麻痺側・年齢・Brunnstrom Stage・阻害因子の保有数・発症回数・病巣の大きさ・発症からPT開始までの期間との間に関連を認めた。3) 高齢脳卒中片麻痺患者では, PT施行後も約3割の症例がベット上ADLに終わっていた。4) ねたきりであっても, 指示や監視をすることにより動作が可能となる場合が多かった。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1989-07-10
著者
-
太田 隆
東京都老人医療センター理学療法科
-
林 泰史
東京都衛生局
-
林 泰史
東京都老人医療センター 神経内科
-
小沼 正臣
東京都老人医療センター理学療法科
-
小沼 正臣
東京都老人医療センター
-
富田 昇
東京都老人医療センター理学療法科
-
小山内 隆
東京都老人医療センター理学療法科
-
久寿米木 和繁
東京都老人医療センター理学療法科
-
千野根 勝行
東京都老人医療センター 理学療法科
-
亀田 英俊
東京都老人医療センター理学療法科
-
亀田 英俊
東京都老人医療センター
-
林 泰史
同 リハビリテーション診療科
-
片岡 [ヒロシ]
東京都老人医療センター理学療法科
-
林 泰史
東京都老人医療センター
-
小山内 隆
東京都老人医療センター
-
久寿米木 和繁
東京都老人医療センター 理学療法科
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