脳血管障害による高齢全介助患者の退院先とその決定条件
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概要
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入院した70〜89歳の脳血管障害患者で, リハを受けたにもかかわらず寝たきり, 全介助状態で退院した86(男44,女42)例について下記の検索をした. I. 退院先 : (1)自宅退院は23例(26.7%)で, 近年その率は減少傾向にある. (2)転院は63例(73.3%)で, その特徴は長期入院可能な老人病院へが大多数 (49例) であった, 見寄りなし患者は特養入所が多かった(P<0.01), リハ病院への転院は, 70歳代前半の患者に多い傾向がみられた (P<0.1), 等であった. II. 自宅退院するための条件(P<0.01または0.05) : (1)病状が安定している. (2)退院後, 診察してくれる医師がいる. (3)主副の介護者がいる. (4)家族や知人が自宅介護に賛成ないし賞賛した. (5)病前, 同居していた. (6)患者の専用居室がある. III. 介護者について分析した.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1989-03-18
著者
-
林 泰史
東京都老人医療センター 神経内科
-
尾賀 幹
東京都老人医療センターリハビリテーション部
-
草野 修輔
国立身体障害者リハセンター
-
林 泰史
東京都老人医療センター
-
渡辺 俊允
新所沢潤和病院
-
新美 まや
東京都老人医療センター
-
茂木 紹良
鶴岡協立リハビリテーション病院リハビリテーション科
-
渡辺 俊允
東京都老人医療センターリハビリテーション部
-
茂木 紹良
東京都老人医療センターリハビリテーション部
-
田中 素美
国立身体障害者リハビリテーションセンター内科
-
新美 まや
東京都老人医療センターリハ科
-
茂木 紹良
協立双葉病院理学診療科
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