除草剤 2-(α-naphtoxy)-N,N-diethylpropionamide (R-7465) に関する研究 : 第2報とくにシメトリンとの混用効果について

概要

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除草剤R-7465とシメトリンとの混用効果を検討した。1)R-7465とシメトリンとのヒエ兵力的殺草効果最大の混合比は,R-7465:シメトリンが2:1〜2:1.5の範囲であった。その他の雑草に対しては,相加的効果のみを示した。雑草全体を対象とした場合は,最小の薬量で最大の効果を発現する混合比は,R-7465:シメトリンが2:1.5であった。2)R-7465・シメトリン混合剤は,6 g+3 g〜10 g+7.5 g/a処理で,移植水稲の場合,いちじるしいイネ,雑草間選択殺草性を示した。3)R-7465・シメトリン混合剤の土壌中残効性を,モデル試験によるヒエ50%生体重生育抑制日数で追跡したところ,6 g+3 g/a処理でおよそ100日であり,ベンチオカーブの20〜30日よりかなり長かった。4)R-7465・シメトリン混合剤処理水田の裏作モデル試験では,6 g+3 g〜10 g+7.5 g/aの処理範囲で,薬剤処理6ヵ月後,ムギ類,ハクサイ,キュウリ,シュンギクなどの作物の生育に無害であった。謝辞本研究をとりまとめるにあたり,御助言を賜った農林省農事試験場の千坂英雄先生に対し深謝の意を表.する。
日本雑草学会の論文
1975-10-25