除草剤CMMPに関する研究(IV) : 土壌中における分解および分解阻害剤について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
除草剤CMMPの土壌中における分解について検討した。その結果,(1)CMMPの土壌中での分解には,水分が必要であることを確認した。(2)分解は滅菌土壌中よりも無処理土壌中のほうが促進された。(3)CMMP処理後は明所放置よりも暗所放置のほうが,分解を促進した。(4)さらに,好気条件下のほうが嫌気条件下よりも分解を進促した。(5)CMMPの分解は一次分解(CMA生成)と二次分解(CMA分解)とが同時に進行することが確認された。(6)殺菌剤PMTS処理でCMMP分解はかなリ抑制された。このことはCMMPの土壌微生物による分解を意味している。(7)一方,殺虫剤Phenitrothion, carbaryl処理土壌中では,前者の場合20日,後者では60日以上CMMPの分解を阻害した。終りに,終始懇篤なる御教示を頂いた農業技術研究所松中昭一博士に対し深甚なる謝意を表する。
- 日本雑草学会の論文
- 1970-11-25
著者
関連論文
- 78 植物生長調節剤イナベンフィド(CGR-811)に関する研究 : (13) イネの主稈および分蘖稈の枝梗数、登熟歩合に及ぼす影響
- 新植物生長調節剤イナベンフィド(CGR-811)のイネ生長調節作用
- 4′-Chloro-2′-(α-hydroxybenzyl)isonicotinanilide (Inabenfide) のイネ苗成長調節作用と倒伏軽減効果
- 除草剤 2-(α-naphtoxy)-N,N-diethylpropionamide (R-7465) に関する研究 : 第1報 とくに基礎作用特性について
- DMSOと除草剤との混用効果に関する研究
- 植物成長調節剤イナベンフィドの開発
- 除草剤 2-(α-naphtoxy)-N,N-diethylpropionamide (R-7465) に関する研究 : 第2報 とくにシメトリンとの混用効果について
- 除草剤CMMPに関する研究(V) : CMMP・NAC混合剤の除草効果と選択性
- 除草剤Vernolateに関する研究 : 第1報 プラスチックマルチ栽培場面における除草効果と実用性
- 選択性除草剤CMMPの作用性について(II)
- 選択性除草剤CMMPの作用性について
- 7. Dimethyl Sulfoxideの除草効力増強作用について
- イネ成長調節剤イナベンフィドの作用性
- 除草剤NaCNOの作用機作に関する一考察
- 16 除草剤NaCNOの作用機作に関する一考察
- 接触型除草剤NaCNOの殺草性に関する2,3の考察
- 14. NaCNOの殺草性に関する一考察
- 除草剤CMMPに関する研究(IV) : 土壌中における分解および分解阻害剤について
- 13. 除草剤CMMPに関する研究 第6報 : とくに作用機構について
- 除草剤CMMPに関する研究(III) : CMMPの作用機構について
- 除草剤CMMPに関する研究 (第5報) : 特に作用機構について (2)
- 除草剤CMMPに関する研究 (第4報) : 特に作用機構について
- 除草剤CMMPに関する研究 (第3報) : CMMPの作用機構について
- フェノ-ル類の含硫誘導体の播種後土壌処理による殺草活性について(ノ-ト)
- 新アミン誘導体の化学構造とその植物生理活性について
- 除草剤CMMPに関する研究-1-特に作用性について
- フェノ-ル類およびα,β-不飽和ケトン類の含硫誘導体の生育期茎葉処理による殺草活性について(ノ-ト)